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2018年クラウドクレジット運用報告会1、損益分岐点はローン総額約100億円

2018/02/02

クラウドクレジットの2018年運用報告会(大阪)に参加して参りました。運用報告会で説明がなされ個人的に興味を引いた点をご紹介。

2回に分けて解説しますが、第一弾はクラウドクレジットの会社としての損益分岐点。現状赤字が続いており、昨年秋の増資で一息ついた形の同社ですが、損益分岐点はローン総額100億円とのこと。

TV東京の「ガイアの夜明け」に出演により、一気に口座開設数は増加しているようですが、年内を予定している黒字化が実現するのか、成立ローン総額の推移に注目です。

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2018年のクラウドクレジット運用報告会(大阪)に参加

サボって記事書いていませんが、実は昨年もクラウドクレジットの運用報告会(大阪)に参加しています。

今年も昨年度同じ時期に、会場を変えて(広くなった!)大阪で運用報告会があったので参加してまいりました。

正直、運用報告会のメインであるべきファンドの運用内容の報告は、おむねWebサイトに書かれているため把握済みでした。よってファンドの運営状況と言うより、会社の状況にフォーカスして話を聞いていました。

未上場の会社なので、インサイダー云々の話もないので、本音というか有意義な話を聞けましたので、今回は2回に渡り管理人が、なるほどー、と思った点について書いてみたいと思います。

第一弾は多くの方が気にしているであろう、クラウドクレジットの黒字化の目処についてです。第二弾はマニアックにソーシャルレンディングから預託金口座がなくなる理由を書いていますので、合わせてそちらもどうぞ。

第二弾:2018年クラウドクレジット投資家報告会2、ソーシャルレンディングから預託金口座がなくなる理由

17年8月期末時点で債務超過寸前だったクラウドクレジット

以前の記事に書きましたが、クラウドクレジットは2017年8月期決算において赤字が膨らみ累積赤字が569百万となり、純資産が残り81百万円と債務超過の一歩手前の状態にまで迫っていました。

関連記事:クラウドクレジットが既存VC向け増資で約4億円を調達できた理由

しかしながら昨年秋にVC向けの増資に成功し約4億円の資金調達を達成。資金面及び財務面では一息つける状況と現在にはなっています。

しかしながら資金調達に成功したとはいえ、バケツに穴が開いたままでは、時間の問題で同じ状況に陥ることになります。ソーシャルレンディング投資における独特のリスクは事業者リスクがあります。運営会社が赤字で、会社の存続自体に疑問符を付けざるを得ない会社に、大切な資金を預けることができる投資家は限られます。

業界最大手のmaneo及び二番手のSBIソーシャルレンディング、不動産投資会社として上場したオーナーズブックを運営のロードスターキャピタルは開示されている決算書から、既に黒字化していることが分かります。

クラウドクレジットが投資家の資金を安定的に調達して成長を果たすためには、黒字化して会社を安定させることが必要不可欠と言えます。

損益分岐点はローン成立総額約100億円とのこと

増資は成功し、先日のTV東京で放映された「ガイアの夜明け」で同社(及び杉山社長)が紹介され、足元で口座開設数はうなぎのぼりの様子。

関連記事:1月16日放送、「ガイアの夜明け」でクラウドクレジットが紹介

それは非常に前向きな動きなのですが、気になるのは一体いつになったら黒字になるよの?、との面。その面については下記のように説明がなされました。

①VCには今年の年末頃に黒字化の事業計画書を提示
②損益分岐点はローン成立総額約100億円

思った以上に具体的に解説がなされましたので、下記でもう少し掘り下げてみます。

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①年末頃に黒字化の事業計画について

運用報告会の会社の状況の説明のパートで杉山社長から、VC(ベンチャーキャピタル)には今年の年末頃に黒字化の事業計画書を提示している、との説明がありました。

そして事業計画の達成に向け、足元は「ガイアの夜明」の効果があり予定を上回るペースで会員登録が進んでおり、黒字化達成を前倒しできそうだ、とも。

運用報告会で配布された資料に、2017年1月以降のユーザー登録者数のグラフが記載されていましたが、確かに2018年1月の伸びはすさまじく、今年の事業目標の約4割を1か月で達成、との記載も。


・配布資料より、1月の会員数の伸びは目を見張るものがあります

もう少し数字に落として解説もあり、現状の会員数が約15,000人で黒字化には約20,000人の会員登録が必要。「ガイアの夜明け」効果で登録者数が急増しており20,000人到達は当初年末を予定していたが前倒しが可能、とのこと。

実はユーザー登録者数増加のための具体的内容について、新たな施策も解説があったのですが、上場会社の絡む話であり、こちらは伏せておきます。

あーあのモデルでマーケティングするのね、というユーザー獲得のための有力なビジネス展開が予定されています。(運用報告会のあった土日の翌日の月曜にプレスリリースされるそうです)

実際にユーザー登録者数20,000人で黒字化するかどうか、外部からの検証には限界がありますが、ともあれ足元は「ガイアの夜明け」効果があり、当初の予想以上に登録者数が増加しているようです。「ガイアの夜明け」で34歳・独身・彼女無しの脱金融エリート社長として、自宅のワンルームマンションそして一人部屋でオリジン弁当(?)を頬張る姿まで披露した杉山社長の苦労が報われたのではないかと。

②損益分岐点はローン成立総額約100億円

運用報告会の最後の質疑応答で杉山社長より説明があったのが、同社の損益分岐点の目安となるローン成立総額について。

ズバリその数字は100億円とのこと。

「ガイアの夜明け」でクラウドクレジットのローン成立総額50億円達成時に、会社で鐘を鳴らすシーンがありましたが、次の100億円を超えると会社として本当の意味で喜ぶことができる状況になることに。

運用報告会の時点でローン成立総額57億円なので、+43億円となれば100億円達成となります。

下記の先日作成した各社の1年での累計資金額の一覧で見ると、2017年のクラウドクレジットの資金増加額は約38億円。昨年並み+αで達成できる数字となっています。

関連記事:2018年1月スタート時点でのソーシャルレンディング各社の累計資金額一覧

昨年までのクラウドクレジットは、アフィリエイトやセミナー中心の営業展開で、もう少し営業マインドを持って事業展開したらどうだろうか・・・、との印象もありましたが、「ガイアの夜明け」に出演(同社からTV東京に営業したそうです)他、営業的な面で今年は積極的に動いている様子。

ソーシャルレンディング市場自体は今年も成長の可能性が高いため(大きな金融危機発生等がないとの前提)、これまで通りの営業展開であってもクラウドクレジットは年内に成立ローン総額100億円達成の可能性が高かったと考えられます。それに加えて「ガイアの夜明け効果」、他社との提携効果が期待できるため、成立ローン総額100億円達成はより可能性が高まったのではないかと。

成立ローン総額はあくまでも目安だが有用

ソーシャルレンディング会社が発表している成立ローン総額は、事業者がそれまで調達した資金の累計金額に過ぎません。よって、それで???、と言ってしまうこともできる数字です。

しかし外部に公表されているソーシャルレンディング事業者の数字は基本的に成立ローン総額。ソーシャルレンディング投資は一度行うと継続する投資家が多いことから、成立ローン総額のうちの何割かは継続的な投資資金となるのが通常であり、その観点から各社の公表している成立ローン総額は、稼働資金額の大小も表していると考えられます(稼働資金額に手数料を掛けると事業者の売上規模が概ね算出できます)

ちなみにクラウドクレジットの場合、会員登録して投資に至るのは5~6割とのこと。クラウドクレジットに限りませんが、ソーシャルレンディング投資家の殆どは株式やFX等の投資経験者で投資の中級者以上の方であり、他の事業者も似たような状況ではないかと。

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個人的な感想

ありゃ意外に会社の大切な数字の話まで聞けてしまったな、というのが率直な感想です。上場会社だと投資家に対し公正な情報開示が求められるのでこうはいかないんですけどね、当然なんですが。

黒字化の目処は累計ローン総額100億円、と言うのは外部からも非常に分かり易い指標なので、注目に値します。

ただねー、以前別の説明会で話を聞いたときはこの数字50億円だった記憶があるんです。クラウドクレジットも結構人を採用していて、固定費が上がっているのでその分ハードルが上がっているようです。とは言え、年内に累計ローン総額100億円の達成は十分可能ではないかと。

上場会社ではないクラウドクレジットの財務状況を外部から伺い知るには限界がありますが、本年については成立ローン総額100億円の達成の可否及び達成のタイミングに注目することで、同社の状況が相応に分かるのではないかと。チョット注目してみようと思います。

あと、杉山社長、もう少しゆっくり話をされたらよいのではないかと。コレは絶対、今後IPOに向かうのであればIR会社に今後指摘されると思います、余計なお節介ですけど。。。

まとめ

海外特価型のソーシャルレンディング事業者として、クラウドクレジットは非常にユニークな存在と言えます。高い利回りのファンドも提供しており、運用報告会で解説がありましたが、同社のファンドの運用利回りは平均9.6%。確かに同社のファンド、元本割れの不名誉なファンドもありますが、平均で9.6%って大したもんだと思います。分散投資していれば、仮にハズレを引いても十分カバー可能です。

関連記事:ソーシャルレンディングの分散投資の5つのポイント
ファンドの内容自体は概ね既知の情報でしたが、会社の情報については初めて聞く話も多く、また現状の状態についても説明いただき、非常に得るものが多かったです。

累計ローン総額100億円で黒字化なら、実現のハードルはそんなに高くないようですが、金融産業は市況産業の面があり、また当局のサジ加減一つでガラっと環境が変化してしまう業種です。よって、現在の状況だけでは年内の黒字化は確実、と言える状況ではない、とのクールな認識も必要であり、その面ではクラウドクレジットに対する事業者リスクは依然存在しています。

そこの辺りをどう考えるかは、ソーシャルレンディング投資にとって事業者リスクは切っても切れない関係なので、投資家のスタンス次第。個人的には事業者の分散でカバーするしかないかな、と思います。事業者リスクを取らない、というのも1つの判断ではありますが。

以上、クラウドクレジットの2018年運用報告会(大阪)その1となります。その2は“預託金口座”の今後について。ソーシャルレンディング事業者で預託金口座の廃止が相次いでいますが、その理由も質疑応答で聞くことができました。その辺りをまとめてみたいと思います。しばしお待ちください。

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