
トルコリラに投資するなら、まだクラウドクレジットのほうがリスクは低い
2018年8月に発生したトルコリラの急落、トルコリラショックで多くの日本人投資家が被害を受けています。しかし再びトルコリラへの投資が密かなブームとなっています。
トルコリラのスワップ投資は日々スワップポイントがもらえ、一見安定的な投資に見えますが、トルコリラショックのような出来事があると、一気に全額やられてしまうリスクがあります。
投資初心者でどうしても海外投資を行いたいというのなら、トルコリラのスワップ投資よりも、まだクラウドクレジットへの投資がリスクは低いといえます。
目次
2018年8月のトルコリラショックを忘れ、トルコリラ投資が密かな人気
2018年8月にトルコリラが急落する、トルコリラショックが発生しました。利回りの高いトルコリラは日本人投資家に人気の通貨で、多くの日本人投資家がトルコリラショックの被害を受けました。
おおっぴらにブームになっていた訳ではありませんが、初心者FX投資家が金利=スワップポイントの高いトルコリラ/円を買っており、多くのトルコリラ投資家が被弾しています。
これでトルコリラブームも終わるかと思ったのですが、その後再びトルコリラへの投資が密かに人気化しています。
懲りないなー、と思いつつも、ホッタラカシで結構な金利(トルコの政策金利は24.0%)がもらえるトルコリラは、魅力を感じる投資先なのは間違いありません。けどねレバレッジをかけると投資元本がゼロになるリスクがあって、レバレッジを欠けなくても投資元本が毀損するリスクの高いトルコリラ。正直な所、金利が高いからといってホッタラカシで安直に資金を投じるのはどうか、と思っています。
関連記事:トルコリラの急落からソーシャルレンディング投資家が学べる事、分散投資の大切さ
レバレッジをかけると投資元本がゼロになるリスクがあるトルコリラ
FXというのは投資元本にレバレッジを掛けて、為替取引を行うものです。10万円の投資資金で250万円分の取引ができます。よって小額資金でも多額の売買益を狙えるのが魅力。スワップ金利でも、例えば5%の年利の通貨ペアなら10倍のレバレッジをかけると年利50%収入を受け取ることができます。スワップポイント狙いの投資家にとって、レバレッジは打出の小槌となりえます。
しかしレバレッジを掛ければ生じる損失も大きくなります。そしてレバレッジを掛けた取引で含み損が膨らんで、投資資金(証拠金)以上の損失が生じると、投資金額の全額が毀損=ゼロとなります。
密かに人気なトルコリラへの投資ですが、殆どの投資家がレバレッジを掛けています。2~3倍のレバレッジが多いようです。ある一定のリスクは考えられて投資されているとはいえ、新興国通貨の独特の急落が生じると、一気に投資資金以上の損失が発生する可能性は否定できません。
トルコリラのスワップ投資について、レバレッジ2~3倍だから大丈夫、だと思っていませんか?ところが新興国通貨って、動くときは一気に動きます。よって過去何年は大丈夫だった・・・、というのは実際にやってみなけりゃ分からない世界です。
事情が分かっていて、リスクをコントロールして投資できるならスワップ投資は“あり”の投資方法とは思います(それでもトルコリラはリスク高いので、他の通貨ペアがいいような)。しかし素人が、高いスワップポイントが魅力、と思って投資すると、レバレッジを掛けすぎて危機が発生すると、一気に投資資金を全額失うリスクがあります。
同じ海外のリスクを取るならクラウドクレジット
トルコリラの投資、案外大金を投じてしまう投資家が多いんです、特に初心者は。毎日もらえるスワップポイントは魅力ですが、リスクを考えるとあまり初心者にオススメできる投資ではありません。
どうしても利回りの高い海外モノに投資したい、というのならクラウドクレジットに投資するほうがまだリスクは低いと考えています。
クラウドクレジットは海外特化型のソーシャルレンディング事業者です。ソーシャルレンディング業界では先発組に当り、株主にVCも迎えており信頼できる事業者です。
クラウドクレジットの投資先は海外の中でも開発途上国が多いため、利回りは高めですが、リスクもあります。実際にクラウドクレジットの案件は、元本割れでの償還も発生しています。
しかしトルコリラへのレバレッジをかけた投資と異なり、元本がゼロとなるリスクは低いといえます。
毎日金利がもらえるものの一気に資金がなくなるリスクがあるトルコリラと、トルコリラに比べれば金利は低いものの投資元本が全額毀損するリスクは少ないクラウドクレジットの案件。利回りを取りに行くなら前者です。しかしFXトレード経験者等の脱初心者レベルの投資家でないと、スワップ投資は一気にやられるリスクを抱えることになります。
累計調達額180億円を超え案件数も増加しているクラウドクレジット
2017年末にクラウドクレジットはVCからの追加資金調達を行い、財務基盤を強化しています。
関連記事:クラウドクレジットが既存VC向け増資で約4億円を調達できた理由
その後徐々に累計調達金額も増えて、2019年4月25日時点では184億円。また以前はあまり案件のないソーシャルレンディング事業者、というイメージがありましたが、現在は案件数の種類も増加しており、常時何かしらの案件の募集が行われています。
海外特化で元本割れのファンドもあるという、クセのあるソーシャルレンディング事業者で、好みが分かれる部分もあります。ただし昨年から着実に投資家の裾野は広がっている状態です。
ちなみにソーシャルレンディング事業者としては老舗に該当します。同じ老舗の中でもmaneoやラッキーバンクが2018年にやらかしてますが、クラウドクレジットは元本割れのファンドは生じていますが、会社としてやらかすことなく現在に至る、数少ない事業者です。
スワップ投資も相場の波から逃れらないことをお忘れなく
トルコリラを代表とするスワップ投資は、日々スワップ金利がもらえる手堅い投資、というイメージがあります。しかしながら投資元本部分は外国為替という日々値動きのある対象に投資しているため、は相場変動から逃れることはできません。
またレバレッジをかければ確かに受け取るスワップ金利も増加しますが、投資元本が大きく毀損、下手をすればゼロになるリスクもある投資方法です。
よって投資初心者が最初に行う投資先としてはリスク高めです。また心安らかにホッタラカシで投資できる、という商品でもありません。
FXに精通する投資家から見れば、ソーシャルレンディング投資はつまらない・・・、となります。けどね、そこに行くまでにFX投資家って、投資資金を全額飛ばしたりなど結構な苦労をしている人が殆どです。
そんな訳で、密かなブームとなっているトルコリラですが、相場変動の波からは逃れられないですし、一気に資金を失うリスクがあります。よってもし海外モノに投資したい投資初心者は、まだクラウドクレジットのほうがリスクは少ないのではないか、と考えています。
投資初心者にソーシャルレンディングを勧めるのか?、というご指摘があるかもですが、トルコリラのスワップ投資を進めるよりはリスク低いと思ってます。あと管理人、スワップ投資も経験者です、今のところうまく逃げていますが。
海外投資という観点では、トルコリラのスワップ投資よりもクラウドクレジットに投資するほうが、少なくとも一気にやられるリスクは低いと考えます。まぁ、正直ソーシャルレンディングはつまらない投資ではありますが、投資は資金を減らさないことが優先されます。
トルコリラのスワップ投資を手掛ける際は、視野を広げてクラウドクレジットでなくても、もう少しリスクの低い商品も検討してはいかがでしょうか?
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