
ラッキーバンクとトラストレンディングの違い
2017/09/11
主に不動産案件のソーシャルレンディングを扱って、10%程度の利回りの案件が多いラッキーバンクとトラストレンディング。不動産で利回り約10%、と言えば内容も一緒じゃないか?、という感もしますが、両者を比べてみると同じ不動産系ソーシャルレンディングですが、違いもあります。
今回は不動産案件中心で利回り約10%の案件が多い、ラッキーバンクとトラストレンディングの違いをまとめてみました。
ラッキーバンクとトレストレンディングの比較表
まずはラッキーバンクとトラストレンディングの比較表をご覧あれ。
ラッキーバンク | 項目 | トラストレンディング |
---|---|---|
ラッキーバンク・インベストメント株式会社 | 会社名 | 株式会社トラストファイナンス |
2014年5月1日 | 設立 | 2005年6月 |
ソーシャルレンディング専業 | 事業内容 | 金融コンサルティング、ノンバンク、ソーシャルレンディング事業(2014年10月開始)他 |
200百万円 | 資本金 | 100百万円 |
約70億円 | 累計調達金額(2017年1月時点) | 約14億円 |
約10% | 案件の利回り | 約10% |
不動産に特化 | 案件の内容 | 不動産が多いが、企業融資の案件も存在 |
数万円~(案件による) | 最低投資額 | 10万円以上 |
12ヶ月~ | 運用期間 | 3~12ヶ月 |
有り | 担保及び補償 | 有り |
毎月返済、元金一括(元金一括が多い) | 返済方法 | 元金一括 |
無し | 手数料 | 無し |
両社の大きな違いは下記の3点。
①累計調達額 ラッキバーンク>>>トラストレンディング
②最低投資額 ラッキーバンクは数万円(案件による)からに対し、トラストレンディングは10万円以上から
③運用期間 ラッキーバンクは12月以上、トラストレンディングは案件によるが12か月以内
ラッキーバンクは毎月分配の案件もありますが、最近の案件は殆ど一括分配の案件となっています。
客観的に見ると、実はそれほど両社に違いはありません。
それでもラッキーバンクが大きく累計調達額を伸ばしているのは、ソーシャルレンディング事業を専業で行っている点及び投資金額が数万円からと敷居が低い、といった点が挙げられそうです。
尚、ラッキーバンクについて詳細は下記記事もご覧ください。
ソーシャルレンディングは分散投資が必要不可欠
ラッキーバンクとトラストレンディングの違いが殆ど無ければ、どちらか1社のみを選べばいいかと言えば、そんなことはありません。
ソーシャルレンディング投資のよい部分は分散投資ができるところ。会社の分散、案件の分散、時期の分散等、様々な分散ができます。仮に全額A社の案件に投資していて、A社に変なことがあったら殆どやられてしまいます。まだ市場自体が立ち上がったばかりと言えるソーシャルレンディングであり、様々な形で分散させることがリスクの最小化に繋がります。
そんな訳で不動産案件で利回り約10%という高い利回りの案件を提供しているラッキーバンクとトラストレンディングですが、両社への分散投資がリスク回避に繋がります。
両社ともに不動産案件なので、不動産不況がやって来ると一気にリスクの顕在化するリスクは残りますが、2社に分散投資することで少なくとも運営会社のリスクは分散させることが可能になります。
会社を分けて分散投資するのは、正直面倒な面もありますが、命の次に大切なお金を預けて増やそうとするのですから、少々の手間は惜しむべきではありません。あちゃーやってしまった、とならないように、分散投資を考えながらソーシャルレンディング投資は行う必要があると考えます。
PS 2017年2月にラッキーバンクとトラストレンディングに対し、同じタイミングで金融庁が検査にやってきました
・ラッキーバンクとトラストレンディングに金融庁検査が入っている!
ソーシャルレンディング投資を考える際に読んでおきたい記事
・不動産担保があっても、ソーシャルレンディング案件に絶対はない話