ソーシャルレンディングの基礎

ソーシャルレンディングの金利が高い理由を説明してみよう

ソーシャルレンディングが高い金利を提供している理由、ご存知でしょうか?ソーシャルレンディングに接していると、金利5~10%が日常的光景に見えてきますが、忘れていけないのは日本は低金利の国、と言うこと。低金利国日本において、ソーシャルレンディングの提供している5~10%は破格の高金利と言えます。

そう言えば、と改めてソーシャルレンディングが高い金利を投資家に提供できる理由を説明しました。通常の銀行融資とは視点が異なり、プロジェクトに対する融資と考えると、ソーシャルレンディングの金利が高い理由も分かり易くなります。

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ソーシャルレンディングの金利が高い理由は意外に知られていない

年利5~10%の案件が豊富にあるソーシャルレンディング。低金利の日本では、正直あり得ないくらいの高金利を提供している訳ですが、なぜソーシャルレンディングは低金利下の日本でこのような高金利の案件を提供することができるのか。

それなりに事情を知っていれば、そー言うことか、と納得できるのですが、パッと見ると、怪しんじゃないの?、と思ってしまうのが人情。

怪しいモノには近づかない、というのが金融商品への投資で損しないための鉄則なので、君子危うきに近寄らずでも全然大丈夫。ただし未だにソーシャルレンディングは怪しい・危険等、リスクの面だけがクローズアップされるケースも多いです。

雑誌とか見ていると、分かってないな・・・、と思ったりすることもあります。そんな訳でソーシャルレンディングの金利が高い理由を、改めて説明してみます。


意外に知られていないソーシャルレンディングの金利が高い理由

ソーシャルレンディングはプロジェクトに対する融資と考えると分かり易い

ソーシャルレンディングの各案件の融資先は詳細を見ると分かりますが、殆どのケースで株式会社となります。中には上場している会社がソーシャルレンディングから融資を受けるケースもありますが、その多くは中堅企業及び中小企業。

ソーシャルレンディングの投資家が受け取る金利が5%とすると、最低でも融資を受ける企業は金利を5%以上支払わないと、そもそもソーシャルレンディングの仕組み自体が成り立ちません。よって融資を受ける中堅及び中小企業は、金利5%以上でソーシャルレンディングから融資を受けることになります。

既に低金利の時代が長く続く日本では、低金利どころかマイナス金利の時代に突入しています。通常の企業で金利5%との金利は、通常の企業であればボッタクリ金利に近いです。もしくは非常にリスクの高い企業に対する融資。

銀行の融資目線で言えば、このご時世まともな企業が金利5%で融資を受けると言うのは驚異の沙汰です。そんな企業があれば、ライバル銀行の担当者は間違いなく、当行は遥かに安い金利で融資できます、と営業に行きます。

ではソーシャルレンディングから融資を受ける企業は、銀行からは危ない会社と言われる会社だから、高い金利でも融資を受けるのか?一部にはそのような企業もあるかもしれませんが、その多くはそんな危険な会社ではありません。

ソーシャルレンディングの高金利を解く鍵はプロジェクトに対する融資、との視点です。

ソーシャルレンディングの対象領域は金融のニッチ分野

いわゆる融資と言えば、銀行が企業に行うモノをイメージします。実際にイメージ通りで銀行の企業に対する融資が、融資と言えば本流中の本流。

ただし銀行融資は融通の利かない面があります。例えば銀行融資は企業に対して行うため、融資を受ける企業と言う器にその規模が限定されます。資本金1000万円で売上高1億円の会社に10億円融資することはまずありえません。さすがに資本金1000万円で売上1億円の例は極端ですが、会社の資本金や売上規模で受けられる融資の絶対金額は変わってきます。

銀行も商売で融資を行っているので、貸し倒れを考えれば当たり前と言えます。しかしながら企業側としては、既に銀行から融資を受けていても、新しい事業プロジェクト等のために新たな資金需要が生じるケースがしばしばあります。この場合に銀行だけでは資金需要に応じることができません。

そういった場合にソーシャルレンディングの登場となります。

ソーシャルレンディングの視点、成功確度が高く担保が取れるプロジェクトか?

ソーシャルレンディングの融資は、企業への融資と言うより、プロジェクトに対する融資、との色合いが強くなります。

企業の借り入れが銀行融資でパンパンに膨らんでいる会社であっても、ソーシャルレンディングは儲かるのが確実なプロジェクトに取り組むのであれば融資の実行はなされる可能性は高いです。

当然成功確度が高い、との点は大前提。だれも失敗しそうなプロジェクトに融資はしません。その意味では、事前に売却先が見える不動産案件とソーシャルレンディングは非常に相性が良くなります。実際に日本のソーシャルレンディング案件の多くは、不動産案件から構成されています。

関連記事:ソーシャルレンディングの高利回りの理由は不動産にあった!

例えば、Aという土地に上物を建てればすぐに+2~3割の利益を乗せて転売できるが手元に資金が無い・・・、とのケースであればまさにソーシャルレンディングの出番。それなら土地Aに担保を設定して金利5%の融資案件スタートしましょ、となる訳です。

当然ソーシャルレンディング運営会社が土地Aにそれだけの価値がある、と判断できるのが大前提ですが、Go!と判断できれば担保を抑えることで融資分の取りっぱぐれることは少なくなります。

不動産が代表例ですが、太陽光案件も電力の買い取り価格の下落リスクはあるものの、下落リスクを織り込んだ上でGoと判断できれば、安定的な利益が確保できソーシャルレンディング向きと言えます。また動産を担保に取れる割賦の案件も相性がよいと言えます。

以前のソフトバンクは、割賦販売した携帯電話の債権を金融機関に対し担保設定して資金調達していましたが、そのイメージです。既に借金でパンパンだった当時のソフトバンク(今もソフトバンクは借金大王ですが)。企業としては融資を増やせなかったものの、割賦販売した携帯電話の債権を担保に融資を引き出していました。割賦販売した携帯電話を担保に取れば、金融機関とすれば取りっぱぐれのリスクは極力抑えることができます。ただしこんな案件、日本のメガバンクは対応できませんが。

ソフトバンクのケースだと、デーンとメインバンクとしてみずほ銀行が控えていますが、外資系金融機関も様々な金融手法を用いてソフトバンクを支えています。ソフトバンクと規模は全く異なりますが、中堅企業にとってソーシャルレンディングはソフトバンクの外資金融機関と同様の位置付けとなります。少々例える相手=ソフトバンクや外資系金融機関が立派過ぎる感もありますが。

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中には担保を取らない事業者も

殆どの場合、ソーシャルレンディング事業者は各案件に担保を設定したり、保証会社を入れる等して、最悪の場合でも投資家の資金に毀損が生じないような手当てを行います。

しかし中には高金利を提示する代わりに完全に割り切って、無担保無保証でファンドの募集を行う事業者も存在しています。キャッシュフローファイナンスの案件がまさにそのケースに該当しますが、同社の案件は担保や保証会社が入らない案件が多く存在しています。

実際にイザと言う時に担保権を行使して処分できるのか?、との根本的な疑問はあるものの、担保設定がなされていれば少なくとも投資家の取り分がゼロになる可能性は少なくなります。一方で担保の設定無しの場合は、プロジェクトが失敗に終わると、投資家の側は最悪返金がゼロとなる可能性が高いです。

担保の設定については、最後の最後の段階で有効か?、との疑問もありますが、とは言っても投資家に対して安心材料を提供しています。

一方で担保無し案件の場合は、事前の安心感のない状態からのスタートであり、金利は
他案件に比べると高めとなりますが、イザという時に何のセーフティーネットもないため、出資の際に投資家は本来腹をくくる必要があります。

海外特化のクラウドクレジットも担保無し

海外案件に特化のクラウドクレジットは、そもそも担保が設定されていません。担保設定無し案件=利回りが高い、との公式があれば確かにクラウドクレジットも該当してきます。

ただし同社の場合はそもそも海外案件特化なので、仮に担保を設定したとしても、本当に回収できるのか?、との素朴な疑問が生じる所。

ソーシャルレンディング案件の中でも非常に特殊なクラウドクレジットの案件、担保は無し、と覚えておいても損はありません。

クラウドクレジットの詳細を見てみる


ニッチな分野だがニーズはまだまだ存在

ソーシャルレンディングの融資先は、倒産しそう等の変な案件ではない、と言うことは上記で大方理解できるのではないかと。

本来ならば金利で数%も取れる案件であったりプロジェクトは、ソーシャルレンディング以外の金融業者が手掛けてもおかしくはありません。

実際に以前はノンバンクが特に不動産ではそんな動きをしていました。時代も若干ちがいますが、ノンバンクの場合、担保の不動産があればいくらでもお金貸してくれる時代がありましたので。今のソーシャルレンディング事業者は、以前で言えばノンバンク的な役割を果たしている面が多分にあり、ソーシャルレンディング事業者の側もそれを認識している面があります。不動産業界はノンバンクに高い金利を払いながらも、しっかり儲けていたので、不動産業界は数%クラスの金利、そんなに違和感がなかったりもします。

けどそんなにプロジェクトファイナンス的な案件あるのか、と思わないのでもないのですが、以前クラウドポートにお邪魔した時に、元クラウドバンク取締役でもある藤田社長に直接疑問をぶつけたことがあります。

そしたら、まだまだ扱いきれていない案件がたくさんありますよ、との回答でした。景気の後退期に入るとどうかな、と思う部分もありますが、ソーシャルレンディング関係者の実感としては、まだソーシャルレンディングの活躍できる分野は幅広いと感じているようです。

欧米に比べると今も市場拡大の余地が大きいと言われている日本のソーシャルレンディング市場、新たな事業者の参入も2017年相次いでいますが、今後もニーズを拾い上げながら市場拡大が続くことになりそうです。


ソーシャルレンディング市場は今も拡大中

ただし高い金利に浮かれてはいけない

ソーシャルレンディングの金利が高い理由を上記で説明して参りましたが、それでも高い金利の裏にはリスクもある、との認識は必要不可欠です。

不動産案件の多い日本のソーシャルレンディング、不動産市況がリーマンショックの頃のように一気に悪化したら、一気に市場が縮小する可能性があります。そしてその時、ソーシャルレンディングの不動産案件は一気にやられる可能性も。

2008年のリーマンショックから9年の月日が流れましたが、リーマンショックの際にREITが倒産しています。まさかREITが倒産するなんて、当時誰も思っていませんでしたから。リーマンショック級の市況悪化があれば、ソーシャルレンディングが無傷なんてことはありえません。

ソーシャルレンディングのリスクは、分散投資である程度回避することができます。ソーシャルレンディングは確かに、みんなのクレジットを除くと、これまで大きな問題なく運営されており、投資家に対し高い金利を提供しています。しかし一方で、高金利=ハイリスクとの認識を忘れずに、分散投資等でリスク回避をする姿勢は必要不可欠となります。

関連記事:ソーシャルレンディングの分散投資の5つのポイント

まとめ

ソーシャルレンディングはプロジェクトファイナンスと考えると理解が早い、と言われれば、低金利下の日本で金利5~10%にもなるソーシャルレンディング案件が多く存在している、その理由の一端が多少なりとも理解できるのではないでしょうか。

そんな視点で今回、ソーシャルレンディングの利回りが高い理由をまとめてみました。

ソーシャルレンディングの利回りが高い理由、上記で大まかな理由が納得いただけるのではないかと。

もしお時間あるようなら、ソーシャルレンディングの融資=プロジェクトに対する融資、との観点で各社の案件を眺めてみてください。なるほどー、と思う案件が多くありますよ。

以上、ソーシャルレンディングの理解が進む一助となれば幸いです。

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