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maneoに対する行政処分の意味、グリーンインフラレンディングに対するmaneoの監督責任が問われている

2018/07/11

証券取引等監視委員会が金融庁に対しmaneoの行政処分を勧告しました。恐らく業務改善命令がmaneoには下されると予想されます。

グリーンインフラレンディング(GIL)を巡った騒動、行政処分で行政側のターンは終了となります。そして次は本当にGILはファンドの償還が出来るのか、という実際的な部分がいよいよ本格化することになります。

GIL及び、GILの監督責任を問われることになったmaneoは無事にGIL既存ファンドの償還を行う事ができるのでしょうか。今後の展開からまだ目が離せません。

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証券取引等監視委員会が金融庁に対しmaneoの行政処分を勧告

ここ1ヶ月ほどソーシャルレンディング界隈を騒がせていたグリーンインフラレンディング(GIL)問題、maneoへの行政処分ということで役所としては一つの区切りとなるようです。

maneoマーケット株式会社に対する検査結果に基づく勧告について(証券取引等監視委員会)

恐らく最終的にmaneoは金融庁より業務改善命令が出されることになります。みんなのクレジットは論外としても、ラッキーバンクですら業務停止命令に至っていないので、業務改善命令より厳しい処分はバランス考えると出せませんので。


証券取引等監視委員会のサイトより

maneoがグリーンインフラレンディングに対する監督責任を問う内容

今回のmaneoに対する行政処分、要するにmaneoにGILの監督責任を問うた形です。当局がmaneoに検査に入って指摘したのはGILの部分のみ。maneoがプラットフォーム事業で募集したGILの資金が、GIL側に渡ったら分別管理が適切に行われていなかった、とmaneoに監督責任を問う内容となっています。

コレはmaneo本体には何も問題なかったことの裏返しであり、maneoはソーシャルレンディング業界の最大手として、社内体制等は何も問題なかった、ということになります。GILの問題がなければ、maneoは当局の検査があっても無罪放免でお咎め無しという結果になった可能性が高いです。

当局はmaneoにしか関与できない

ただね今回のGILとmaneoの問題、証券取引等監視委員会のリリース見て思ったのですが、maneoファミリーに対する当局側の監視の限界があります。考えてみれば当たり前で、金融庁はじめとする当局も、業者登録している会社への検査権限はあっても、登録されていない会社への検査権限はありません。GILは業者登録しておらず、集金プラットフォームはmaneoを利用の中で、問題がGILにあったとしても、当局はGILには直接手出しができない状態。

そんな訳で当局としては直接監督権限が及ぶmaneoに対し、GILの監督責任を問うのができる精一杯の部分、と言えます。

ただし当局も当然次の手を考えていて、それじゃお金集めのプラットフォームを提供しているmaneoに責任とってね、と言ってるようにしか管理人には見えません。maneoファミリーという名前で金集めするなら、maneoがちゃんとその先の金の流れも管理しなさいよ、と。

maneoはGILの面倒を見ざるを得ないと考えられる

GILのファンドが今後どうなるか分かりませんが、GILはmaneoがお金の面では隅々まで関与する形で今後は事業展開がなされるのではないかと。今後順次GILのファンド償還も発生しますが、maneoはGILのファンドの償還の面倒も見る必要が出てきます。仮にGILの資金管理がメタメタでその結果、ファンドがボロボロになりました、となればmaneoに対する監督責任は今回以上に問われることになりますので。

maneoも変なリスク背負い込んで、プラットフォーム事業なんぞやらんければいいのに、と当局・maneoに投資しているVC他、関係者の多くが思っているのではないかと。ただ今回の事態を受けて、maneoはGILに限りませんがmaneoファミリーへの関与を強化せざるをえません。

資本的な支配関係のないグループ化は基本的にありえませんが、maneoはプラットフォーム事業をしているがゆえに、プラットフォームを利用するmaneoファミリーへ監督責任を問われる損な役回りを演じざるをえなくなります。

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maneoもプラットフォーム事業やめられないんじゃないか?

結局ファミリーの監督責任を今後問われることになるmaneoですが、変な責任ばかり取らされるプラットフォーム事業がやめられるようなら苦労はありません。恐らくmaneoの側も、簡単にプラットフォーム事業やめられない理由があるのでは?

簡単に考えられるのは、maneoの成長拡大のためのツールとしてプラットフォーム事業が必要なのではないか、という点。どういうことかと言えば、いくらソーシャルレンディング業界の最大手といっても、ファンド募集の都度2%程度の手数料取るだけでは規模の拡大に限界があります。

ただしプラットフォーム事業を展開することで、プラットフォーム利用会社から各案件の1~2%でも手数料を抜くことができれば、maneoの看板もある(=資金が集めやすい)ため非常に効率よく事業拡大(簡単に言えば利益拡大)が可能です。

名前とノウハウ提供するだけで、ファミリーの募集案件から何%を抜くことができれば、正直自前でmaneoも案件組成するより、楽に利益は上がります。そしてファミリーの中で最も案件を募集したのは(200億円超)GILです。

2018年3月期maneoは7億円を超える営業利益を計上しています。その内訳は公にされていませんが、プラットフォーム事業の収益の少なくない部分はGIL由来の数字です。(尚、プラットフォーム事業の利益数字が分からないので、実は殆どGILからの数字は上がってません、となる可能性もありますのでご注意を)

関連記事:IPOに現実味、maneoの2018年3月期決算分析

ソーシャルレンディングの怪しげなる部分の払拭ができないものか?

管理人も当サイトを、ソーシャルレンディング市場の健全な発展を願いつつ、書いています。

ソーシャルレンディングってどうしても“怪しい”というキーワードがついて回ります。多少なりとも調べれば、真面目にやっている事業者もいる、ということが分かるのですが、怪しさの払拭は容易ではありません。

ただしみんなのクレジット、ラッキーバンクに加えGILと来て、世間一般としては、やはりソーシャルレンディングは怪しい・・・、と印象付けられてしまった面は否定できません。

勝敗は兵家の常なので、クラウドクレジットのカメルーン案件のように損失が発生したり、目下の所でのSBIソーシャルレンディングで延滞案件が発生したり、という部分はやむを得ないと考えます。ただしそれ以前の事業者リスクでやられている部分が多く、ソーシャルレンディングの怪しさの払拭は、事業者リスクの払拭が特効薬でもあります。

業界最大手のmaneoには、当面GILへの関与は仕方ないとしても、プラットフォーム事業をどこかの時点でやめて、自前の案件のみの収益で勝負していただきたい所ではあります。

プラットフォーム事業抜きでは成長が緩やかになりIPOができない・・・、という感もしますが、ソーシャルレンディング投資家にとって(特に既存投資家)、maneoがIPOしようがしまいが殆ど関係ありません。ファンド運営会社がIPOする意味あるの?、という古くからあるIPOの論点もあります(結構深いテーマです)。

今回の一件で2018年3月期を基準決算とするmaneoのIPO計画は頓挫の可能性が高いため、maneoは時間もできるので業界の健全なる発展の足元を固める取り組みも行っていただけると、怪しいというキーワードが付いて回るソーシャルレンディング業界の健全化も一歩進むのではないかな、と思います。ま、勝手な希望ですが。

関連記事:グリーンインフラレンディング騒動に見るmeneoのグループリスク、maneoのIPOは延期か?

次の問題はグリーンインフラレンディングのファンドが無事に償還できるのか、という部分

maneoに対し行政処分がくだされると、次に待っているのがGILのファンドは無事償還できるのか、という部分。

maneoも監督責任を当局に問われてしまったので、maneoも関与しながら対応することと予想されます。ソーシャルレンディングブロガーとして有名なファイアフェレット氏の記事やけにごろう氏の記事を見ると、楽観論もあるようですが、こればっかりは蓋を開けてみないと分かりません、

当局から監督責任を問われるmaneoはGILに関与せざるを得ないので、GIL単独で見るよりは安心できそうではあります。ただしその安心はあくまでもお金のプロセス部分なので、回収できるかどうかという、実ビジネス部分とは別の問題です。

ともあれmaneoの関与で、どうやらGILの今後はグダグダになることはなさそうなので、その面は安心材料ではないかと。

まとめ

GIL問題で騒動が発生している後ろ側では、SBIソーシャルレンディングの案件で延滞が発生しています。ただしSBIソーシャルレンディングはビジネスリスクが顕在化した、という問題であり、投資を行う以上いずれ発生するやむを得ない部分と言えます。

逆に事業者のリスクに振り回されているのがソーシャルレンディング業界であり、その姿はやはり健全ではありません。

管理人の過去のファンド運営に関与した経験踏まえ、当局の意向や行間読んで上記書いてみました。客観的に書いているつもりですが、基本的に外部からの観察者なので事実と異なる可能性がある部分はご承知おきください。

GILの一件、そしてmaneoへの行政処分でソーシャルレンディング業界の健全化が進むことを願いつつ、今後もソーシャルレンディング業界のウォッチを続けたいと思います。

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